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缶蹴り
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作詞 条峙 |
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「せーの」の合図で蹴り出していった 空に弧を描いていく空き缶
走り始めた仲間達の中から あの子に話を持ちかけて
迷路のような公園で繕った 二人だけのスペース
せわしない鼓動とは裏腹に 言葉は落ち着かせて
一人また一人と悔しがる声がする 捕虜となった友達を助ける
そのシナリオに幼い胸は幾度も 心拍数を高めていって
あの子の隣で約束を繕った 二人だけの決めごと
不安そうな顔を大袈裟な 言葉で落ち着かせて
タイミングを見計らって走り始めた足と小さなドラマ
うまくいって一仕事終えて 帰ってきた居場所で
貰った体温とこの胸に溢れそうな輝き
干支が二回回った今でも近くの公園で
缶蹴りをしてると思い出す
あの日の公園、あの日の空
あの日の風景、あの日の君
そして大人になった君と思い出話に花を咲かせる
一つ屋根の下君の隣で コーヒーを飲みながら
幼さが時折見える笑顔を眺めながら
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