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回顧録
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作詞 条峙 |
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遠足の前の日の子供のように
速まる鼓動で眠れなかった
無色で味気なかった毎日に
君が色を塗ってくれた
待ち合わせの場所はいつからか
言わずとも分かるようになり
挨拶代わりに見せた笑顔で
僕は幸せと出会っていたんだ
頭一つ小さな背の温もりが
僕の左手から伝わってくる
二人寄り添って歩く青い空の下
この時間が続きますようにと
願っていた
ある日液晶が僕に伝えてくれた
君が今まで隠してきた気持ちと
それが最後の言葉ってこと
信じていた永遠は呆気なく砕けた
どうして気づけなかったんだろう
思い出が黒く染まっていく
君に何も残してやれなかった
後悔が僕を責め続ける
騒がしい街並みも一人で歩くと
僕の寂しさを募らせる
人気の映画もこの街の空気も
君が居なきゃ意味がないって
ことに気づいた
頭一つ小さな背の温もりも
柔い右手の温かさも
二人寄り添って歩く嬉しさも
もう感じることはなくなって
しまったけれど
この胸の中でこれからもずっと
生き続けていくのだろう
だって今でも、大好きだから
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