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図書館上空
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作詞 のぶ |
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机に広げた問題集
走らないシャープペンの先
手元灯の無愛想な光に
さらされたままのボルヴィック
定義はよくわからないけど
秋晴れの空は透き通って
永遠などないのだろうか
雲が真昼の星を隠す
ガラス張りのビルディング
横一直線に伸びるハイウェイ
ふたつが交わる世界に生まれ
やがて吸い込まれていくのに
僕らは見渡し 沈んだまま
世界は見えるだけ
本当の姿は永遠に見えなくて
きっと誰もがそうであるように
どこかに落としてきたままの
願い 思い 記憶が集まって
君と出会って 笑って そうなりますように
ケヤキの木はもうすぐ色を変えて
やがてなくしていくのに
僕らは焦って見逃したまま
こそこそと星は生まれ
夜のくだらないひとときを
どこか物陰から見ている
君の頬が少しピンクすぎても
何も言わないでくれよ
重なりあう今日を
振り返って いつでも
風に揺れる悲しみを
もぎ取れるようになりたい
地面から顔を出した愛を
静かに見守れるように
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