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アルケミスト
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作詞 のぶ |
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見下ろすと褐色の町
動き回る白い服
少しだけ感じる海のにおい
聞きなれない言葉
船が地平線に消えてゆく
夢を見つけに降り立った町
握りしめた袋のなかには
なにも入っていないけれど
子供と大人の境目で
まだ見ぬ大人の夢を見た
飛んできた砂に目がくらむけど
いつか慣れてやろうと目を開けた
涼しくなった夕方も
世話しなく動く白い影
クリスタルが輝く路地裏
延びた影 走り回る少年たち
祈りの声が聞こえる
組んだ両手 閉じられたまぶた
その向こう側に何が見えるのか
僕に見えるのは土の壁だけ
沈む夕日は語りかける
お前の見る宇宙とは何かと
答えられない間に消えた太陽と
静まり返る町 置き去りにされた僕
月が辺りを淡く色づける
一人東へ旅し始めた僕に
風は冷たく当たるけれど それでも
心に映る光 予兆 信じながら
きっと生きていく道は
誰かがきっと書いていて 夢を見て
その道を見つけながら歩いていくんだ
鉛を金に変えられるのは
その中に意思を見つけられたから
宇宙に浮かぶこの世の真理を
その心で見つめられるから
誰だって持つ真理があって
気づいてないだけで誰にも分かる
そんな物を追い求めながら
人は生き 老いてゆくのだろう
それでもまだ 世界を恨んだって
地平線から明日は始まる
新しい風と砂と
未来への予期を運びながら
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