|
|
|
ジャーヒリーヤが終わる
|
作詞 のぶ |
|
砂漠の真ん中に僕はいて
南の月を眺めました
青い光がやわらかく
世界を静かに包みました
歩いても歩いてもそこは
見渡す限りの砂でした
一筋の風がひんやりと
世界を静かに駆け抜けました
世界の真理なんてものは
大人になれば分かるもの
砂の海に 風の迷宮に 星の流れに
綺麗な花に オアシスのヤシの木に
書かれていますから
ラクダは明日の夢を見る
開いた本はいつまでも白紙のまま
サソリも蛇もいない 静かな夜
街の真ん中に僕はいて
南の空を眺めました
飛行機のライトが光り
世界をチカチカ照らします
歩いたらじきにそこは
行きつけのお店でした
華やかなネオンサインが
世界を艶やかに彩ります
この世の真理なんてものは
死ぬまで分かるものじゃない
スーツの雑踏 信号の色 高架線
コンビニの照明 スポーツ紙の見出し
世界に飲み込まれながら
僕は叶わない夢を見た
週刊誌はいつも通りのスタンス
終電は次の次 静かな夜
|
|
|