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りんごあめ
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作詞 悠休 |
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甘美な飴の味 舐め尽してりんごが出て
飴に誤魔化された淡いりんご 見掛け倒し緑を帯びて
本体に齧り付く パサついたそれは私を奪っていく
あなたがもっと欲しい
甘い部分だけ味わっていたいの
歯を立てて 噛み付いて
砕けた飴と唇から出る赤はそっくりで
こんなことなら甘い時間を過ごしたかった
皹の入った甘い日々
滲んだ血の味 貴方が誰かと話す苦さ
食べ進めた中の奥部 種を噛んだ苦さと同じ
本体に齧り付く 溢れる果汁で首を濡らして
あなたがもっと欲しい
最後まで美味しい貴方でいて
頼んだ甘さ 人工的
芯の硬さも喉を通れば何もなく
意地を張って酸味を帯びたりんご
皹を覆う熱い飴
あなたは一夏の思い出
もう会えない
着色料のような赤で染まる
歯を立てて 噛み付いて
砕けた飴と唇から出る赤はそっくりで
こんなことなら甘い時間を過ごしたかった
皹の入った甘い日々
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