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未明の空に
作詞 佐藤史緒
疲れた体を横たえながら
夜の余韻に身をゆだねる

* * * * *

響くサイレン
赤い警告灯は
血の匂いを運び
緊張と微かな高揚感に
人知れず心震わせる

神妙な表情も
今ではただのビジネスと化し
深刻な口調もそこそこに
とりかかる一連のルーティンワーク

幾度となく繰り返された
いつもの儀式を
澱みなく遂行することに
偏執狂的快楽を覚えながら

非日常の日常に麻痺した
罰当たりな鈍い神経に
ようやく浸透し始めた
自らのアドレナリンに酔う

* * * * * 

嵐はやがて去り
静寂の夜に取り残される
もはや無用の過敏な神経と
気だるい体との落差に
軽い眩暈を覚えつつ
いつの間にか白み始めた
未明の空をひとり見上げる

今日もいつもの朝が始まる

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 未明の空に
公開日 2011/08/17
ジャンル その他
カテゴリ その他
コメント 昔、10日/月のペースで夜勤していた時の心境。ほとんど鬱でした。
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