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泥んこヒーロー
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| 作詞 晴ばーど |
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あの頃の僕はそれなりに好きだった
正しいことをヒーローが教えてくれた
これが正義だと口先で語っては
本気でそれが正しいと信じていた
やがて日曜日の朝は起きなくなり
正義のヒーローは何色あるか忘れ
偽善という漢字を書けるようになっては
愛想笑いも上手くなっていった
正義は辛いもんだと気づいて
人のせいにすることが楽だと知ってしまった
さようなら
愛しき“僕”よ
俺はもう僕には帰れない
ありがとう
愛しき“僕”よ
俺は泥の中だ 笑えよ
荒波に揉まれて色んな人と出会った
幾千の日々を越え大人と呼ばれた
愛する人と笑い触れあうようになっては
自分の生き方に自信を無くした
悪は重い荷物だと背負って
誰かが助けてくれないと歩けなくなっていた
さようなら
戦え“俺”よ
私はもう俺に逃げられない
つらい荷物を
背負っていく“私”は
泥の中を歩く 泣くなよ
愛されたくて嫉妬を繰り返して
傷ついては道に気付いて
裏切られては嘘を吐いて
家族が出来て
産声に身を震わす
子どもと久しぶりに見たヒーローは
相変わらずかっこ良かった
また会おう
いつの日か“僕”よ
少し時間は掛かるけど
見てるか
いつの日かの“俺”よ
少しは胸を張れるかな？
さようなら
私はもう歩ける
信じる正義も荷物も出来た
ありがとう
今は歩けるよ
泥の中に光を 歌うよ
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