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朝顔
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作詞 夢十夜 |
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太陽の光が早く開けと 僕をせかす
小さな蕾をこすって 大きなあくび
重いまぶたを半分開いてみる
塩酸を混ぜたような光が刺さる
…目は閉じた
いつも僕の 隣にあったものは
巻き付いて離れなかったものは
もういない
乱雑に緑色を散らかした跡
きっと僕のせいだ Ah…
こんな不器用なツルだから
大切なものを傷付けてしまう
いっそのことこんなガラクタを
裂いて 切って 剥がしてよ
葉を大きく外側に広げて 強がってみても
水に溶けるはずのない 空しいデンプン
生え続ける雑草
奪われた居場所
枯れたような時間
開花することが嫌になって
何もかも暗闇に閉じ込めた
見えないよう 葉の裏側で
泣いて 泣いて 渇いた体
もう枯れかけの花
それでも踏ん張る根
急に降ってくる大雨
こんな小さな花のために
つながってくれる命があった
今度はなぜか泣けなかったから
笑った 笑った 笑った
生まれたての光
目一杯生きる命
こんな僕で…
「ごめんね」と「ありがとう」
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