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雨涙―あまなみ―
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作詞 よし |
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この町の雨の色はもう
灰色で
取り戻すことのできない何かを
物語っているようで思わずに
眼を伏せた
――自分にはもうそれしかー
―できない気がしたから―――――…
なぜ雨の日は皆そらを
見つめようともしない――…?
――「この先に虹をかけろと、日々よ」と――
なぜ僕らは雨雲の先を
手を伸ばしてもとらえきれずにいるんだろう―――?
――空は必死に語りかけているのに――
照らせ てらせ、あたたかに穏やかに
明日は陽が 灯(とも)るように
――誰も泣かずにすむように――
涙を流すのは悲しみだけじゃなく、喜びでもあることに気づいて
――もう、誰か泣いてもいいように――
あの日あの人は何を語った?
雨音にまぎれたこの日々で
――「さよなら」と――
あの時あの人は何を思った
流れた言葉とともに
――「ごめんね。」――
ありがとう。
君に届きはしなかった
言葉たち
だけど、霧雨が虹を生んだとき
伝わったと風が響いた
答えはかえってきはしなかったけど
でも感じた
まだ愛しむと。
なぜ、こんなにも
切なく かぼそく涙こらえきる
どうして、そんなにも
唇はれあがるまで
――かみしめて――…
抱きしめた瞬間何もかも
か細すぎて消えてしまった
だから
手さえ触れることさえ許されなかった君に
――僕を救うことしかしなかった君を――
今度は誰が救いを差し伸べるの――?
――救うことをどうして誰も許さないの――…?
だから、僕はたとえ掟を破っても
君を守るから
――かならず――
照らせ てらせ いつの日か
心から晴れる日が来るようにと
――最初で最後の言葉――
いつの日か、君に届く日来なくても
――「大好きだった、最後まで」――
僕らがいつの日か
灯さえぎる日が来ても
――でも――
誓えるから、必ず
「いつまでも、心(こころ)、 愛(あい)しむから」と
「ありがとう」、と。
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