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儚
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作詞 神埼沙羅 |
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雨が降り出し人々が傘を取り出す
いつも「寒くない?」って言いながら
私を傘に入れてくれたあなたは
今はもう隣にいない
涙が頬を滑り落ちて空いた手をぼんやりと
あなたを思い出しながら握りしめた
雨が地上にひらりひらりと
舞い降りていくまるで雲の涙
ねぇあなたは何があったの?
雲に語りかけて
雪になりそこなった雨たちよ
私に教えて下さい
この流れ落ちる涙たちを
止める術(すべ)を
降っていた雨はいつのまにかやんでいました
子供たちがはしゃいでいる
「綺麗だね」と聞こえたあなたの声は
雑音に吸い取られて
頭や肩にかかってた雫はらう事も忘れ
ただ空だけを見つめて声を殺すの
雨は地上にゆらりゆらりと
舞い落ちていくまるで桜吹雪
何故綺麗なものは散るのでしょう
空に語りかけて
ねぇ空を泳ぐ雲たちよ
私に教えて下さい
季節はずれの桜の花が
散らない術(すべ)を
雨が地上にひらりひらりと
舞い降りていくまるで雲の涙
傘を濡らし道を濡らすの
私の頬も
雨は地上にゆらりゆらりと
舞い落ちていくまるで桜吹雪
綺麗なものは何故儚いの
空に語りかけて
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