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目線
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作詞 さや |
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寒い朝だった
マフラーの間のすきま風が 器官を冷やしていく
眠気なまこの目には 涙がたまって流れる
かじかんだ指先 ギュッと握りしめた
何気なく話しかけられた
そんな私たちのはじまり
あなたにはきっといつもの日常だった
きっと私も寒さとあなたの優しさに
自惚れていただけ
ほんとは聞きたい いますぐに
私に話しかけたのはどうして
こんなに私の頭の中を かきみだしているの
あなたに会うから お洒落を意識してみた
どんな言葉とどんな態度を
あなたに見せれば もっと私だけを見てくれるかな
会えない時間も長くて
どんどんお洒落も落ちこぼれてく
久しぶりに見た横顔
なんだかすごく怖くて
見つからないように 変わってしまった
私に気づかないように
煙草を吸うあなたを見つけた
そういえばあなたの年齢も知らなかった
ヒールをはいて通りすぎた
変わらなくなった目線は
やけに私の心だけふみつぶした
あなたのこともっと知りたい
あなたともっと話してみたい
欲張りにさせたあなた
思わせぶりなあなたの優しさ
また巡ってくるね あの寒い朝が
あの時と同じくらい
寒さと思いに自惚れてみたい
マフラーにかくしてあなたに並ぶ
いつものようにおはようって
優しく話しかけてほしい
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