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残像
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作詞 さや |
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カラスの宇宙船たちが
朝からなにやらはらはら
今日はこの世でいちばんの
幸せな日になるかもね
水星探索部隊の声が響いて割れて
窓ガラスにうつりこんだ
後ろの誰かに明るい挨拶
ねえ どうして
声も手も思いも置いたまま
僕を
僕だけを残していくの
怖いくらい幸せな毎日たちが
今さら僕の背中を蹴飛ばした
こんな話知ってるかい
カラスは宇宙船なんだ
水星からの探索部隊だと
笑ってられるのは今のうち
空が灰色に染まる昨日は
やけに黒と赤が映えていた
足りない残りのテンションが
僕の帰りをはやくした
もう どうして
海にもなにも知らせないで
僕を
僕だけを連れ出したの
焦っても変わらないならば
今こそ僕の背中をおしてくれ
宇宙船に乗り込んで
上からココを眺めて
日本地図のように見えたら
僕はきっと泣くだろう
カラスの声が聞こえる
朝早くの出来事
何も変わらない今日と
何かが違う明日へ
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