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祭
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作詞 ゆきりんご |
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季節外れの祭は
貴方が居なけりゃ始まらない
提灯の灯り
火照った二人の心みたい
隠そうにも隠せぬ
此の気分"テンション"
目の当たりにした花火が
ふたりの現在(いま)を物語って居る
あゝ此の儘
祭なんぞ終わつちゃあ嫌よ
"鳥渡(ちょっと)お待ちよ あたいの高鳴りを置き去りにして行くとは正気かい?"
華やかな色を纏ツた踊り子たち
熱気で湧き上がる神輿担ぎ
鼓動を支配したがる和太鼓
興奮を抑えきれぬ祭囃子
聞き覚えの無いコヱで溢れ返る老若男女の騒めき
狂ツて居る位の騒がしさが心地良い
非現実を着飾ツた浴衣で装う
煽ツた扇子で現実を隠す
正すべき事等何が此処に在ろうものか
色鮮やかな金魚たちが水面(みなも)で
夜を彩る
綿菓子で夢と現実の狭間を暈かしたひのさ
風は生温い風と共に
蝉の音を届けてくれる
花火の様に
打ち上がつたほんのひと時の余韻に酔いしれさせておくれ
最早、冷静さ等
取り戻せなくなつて居る
わたしが其処には居るのさ
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