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シャチと私と伝言
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| 作詞 YOKO |
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FMから流れる 懐かしいメロディに
心 研ぎ澄まされ 時間が止まる
知らず知らずに 涙があふれる
滴が 頬を伝い しょっぱさを 覚えた
目を閉じれば そこには 広大な海が
うねりをあげ 威厳を 唱える
大きな シャチが うねりに 併せて 踊るように
同じ 威厳を 唱えていた
「祈っている この願いは ホンモノ？」
ふとした 質疑は
伝う涙が 滴の形を美しく象る その瞬間にだけ
鮮明な 音量で 響いた
「間違いない」 と 高をくくった 願望の波紋の世界に
新たに 落とした ホンモノの 質疑
その真ん中から 容赦なく 広がる 波紋の世界は
無秩序な メビウスの帯と
確かな法則の 輪と 交差する
幾度となく 止めどなく 知らず知らずに 広がる 無数の世界
「あなたは どこにいるの？」
やっと 出会えたと思ったら 交差点で気づいた
平面の地図を頼りに 信じている過ちに
あなたは まだ とても 遠くにいることに
どんな祈りを 捧げれば
どれほど 祈り続ければ
この過ちの交差点から 一気に あなたのもとへ 飛べるのだろう・・・
たとえ 上昇できたとしても
信じていた 交差点からのその上昇地点は
新たなトリックで また 振り出しに戻る
もう 必要ないとわかっているはずの 平面図を
くしゃくしゃに しながらも まだ 握りしめている
夢から さめれば 破り捨てられることも もう わかってるはずなのに・・・
このまま 無気力になって
そのまま 底へ沈んでいって
あの世と この世の 狭間らしき 場所まで 落ちれば
あの威厳に満ちた しょっぱい うねりに 身をゆだねる恐怖
もう 抵抗もせずに そのまま 渦にまかれて 沈んでゆくよ
沈んだ先で 感じた インスピレーションがきっと
あなたと出会う 交差点に 必ず つれていってくれるような 気がしている
大切な ささやきを たったひとつ 伝えるために
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