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空き缶
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作詞 hinatabokko |
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僕らを写した柔らかな夕日も
もう無意味だとさえ思えた
今まで呼んでた清らかな名前は
もうこだまにもならないだろう
あの時伝えれば良かったのだろうか
木より先にこの声が枯れてしまえばいいとばかりに
涙が枯葉に溶けて
僕は悲しみの大地を踏みしめる
そこに積もる雪は
冬の長さを
春の遅さを知っている
君だけ知ってた不器用な素直さ
もうやり場に困ってしまった
あの時追いかけたら良かったのだろうか
君の背にこの声が消えてしまえばいいとばかりに
枯葉が涙で溶けて
僕を苦しみの彼方で呼び覚ます
そして閉じる瞼は
絆の強さを
想いの強さを知っている
飾りを捨て切った木は
むしろ抜け殻のように見えた
涙が枯葉に溶けて
空は悲しみの全てを受け入れる
そこに流れる雲は
君の居場所を
君の遠さを知っている
木枯らしが君を呼んだような気がした
それは僕の声だった
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