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ショウリョウバッタ
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作詞 古閑 |
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風に吹かれる草木が
導くままに跳ねていく
目的地はもたない一匹の
緑に紛れるショウリョウバッタ
その細い足でいつまで
小さな命守れるかな
その羽がちぎれる日も
遠くはないんじゃないかな
聞こえない 聞き取れない
そんな声しか出せないけど
きっとね 僕らには
感じれない感動知ってるよ
通り過ぎた風の行き先も
幻の花の香りも
あの長い葉っぱの味も
覚えているんだよ
でも ずっと内緒なんだよ
一緒に生きてるはずなのに
同じところから生まれたのに
こうも違う一生を
過ごすことになったんだよ
足で踏まれて無くなる脆さだけど
十年も生きれない儚さだけど
居なくなって誰か悲しむのは
同じじゃないのかな
似ているけど そっくりだけど
僕の指はこんなに大きくなった
君が手に乗った時に
伝わる重さ 命の大事さ
虹色に輝いている星の
光纏い輝く雨の
鳥のように羽ばたく雲の
真下を君は通ったと言う
僕が話しても 誰も信じちゃくれないんだよ
君の名は小さなショウリョウバッタ
ただ草の中を飛び跳ねていく
小さな目から流れる涙も
固い足で夜空に描く想いも
何もかも君にしか思い出せない
大切な世界の一つ
君が愛した世界の一つ
それに比べ僕ら人間は
ああ
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