|
|
|
ドレスの死神
|
作詞 古閑 |
|
相変わらず今日も僕は僕を
騙してた 輝きを身に纏って
こっち向きなよ 逃げてしまいなよ
耳塞いでも聞こえる声 気づきたくなかった
月が夜を照らす頃 僕はようやく
自由を手に入れた 一人になれた
それでもゼロにはなれなかった
一人きりなんて慣れるわけもなかった
多分今まで 今日まで
見知らぬ誰かに操られてきた
あの産声は僕が出したんじゃない
あの涙を僕は流してない
歪み傾き始めた ひび割れて崩れ始めた
目の前は消えてくれなかった
風に吹かれなびく髪を切りたくなった
もう 僕に声をかけないで
思春期のとある日 殴ってやった
悲しみで震える両側の頬を
明るく振舞い笑っていても
癒える瞬間は来ない傷が大きくなった
手の動きは止めた 足は宙に浮かせた
目は閉じた 考えることを辞めた
まだ足りないなって ああそうだ
息を殺して今日を最後尾に
そんな夢で初めて恐れを感じたよ
生きるのも死ぬのも怖くなってた
起き上がった体はなぜか
どちらの心地もしなかった
騙すという行為はなだめるのと同じ意味
受け入れるという行為は殺すのと同じ意味
緩めるという行為は裏切るのと同じ意味
着飾るという行為は汚すのと同じ意味
突き放せば容易に解決すること
でもそうしたら僕が僕じゃなくなる
今日をその日にしたくないから
また輝きを味方にして誘い込むんだ
正しいと思った方法だけが
その人の正しさになるだけなんだ
強く、高くと願っても 深く、広くと嘆いても
今日は容赦無しに僕を見捨ててゆく
僕自身を汚さずに終わっていく日は
この先の日々の中にあるのかな
|
|
|