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花束
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作詞 mihunekoto |
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嫌いな友達から招かれた ホームパーティーで、
私はずっと部屋の隅にいた。
早く終わらないかと 何度も何度も時計を気にしていた。
一人、途中で帰る人が居た。
私も帰りたい。
そう思って見ていたの。
そしたらその人は凄く楽しそうに笑っていた。
そんなあなたの顔を見て、
「この場で楽しんでいないのは私だけなんだ。」
って思ったの。
ちょうど人数分 用意された花束を
受け取り帰った あなた以外の人も
みんな、楽しそうだった。
私も途中で帰ったの。
適当な言い訳して。
帰り道 近くのコンビニの駐車場に、
私が手にしている物と同じ花束が落ちていた。
色鮮やかなそれは直ぐに目について。
私は落ちているそれを拾い上げ、
ゴミ箱へ押し入れた。
帰り道 気付いたの。
貰った花束 どうしたっけ?
私のも一緒に捨てちゃった。
結構好きな花だったのにもったいない。
なんて 思いながら
コンビニのレジ袋を手にぶら下げて、
歩道橋の真ん中で 夜の街を眺めてた。
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