|
|
|
壊れてしまうその前に。
|
作詞 亜李紗 |
|
こんな事で壊れてしまうなんて
思っていなかった。
大好きな君に一言言っただけで
壊れるなんて思ってなかった。
ただ、君の傍に
誰よりも近くいたかった。
ただ、それだけのために
私は言ってしまった。
「大好き」なんて君に言わなきゃよかった。
その一言で私は
誰よりも遠くで彼を見なくてはいけない。
誰よりも傍にいる事を願ったのに
神様はそっぽを向いた。
せめて、一瞬だけでもいいから
壊れてしまうその前に
君に触れたかった。
そんな事で離れてしまうなんて
思っていなかった。
大好きな君にあげただけなのに。
ただ、君の笑顔が見たかった。
ただ、それだけなのに。
ただ、それだけのために
私はあげた。
「大好き」なんて手紙。
添えなきゃよかった。
その一文で私は
どんな事よりも望んだ君の笑顔が見られない。
誰よりも彼の笑顔を望んだのに。
悪魔が微笑み近づいた。
せめて、一瞬だけでもいいから
壊されるその前に
君の笑顔が見たかった。
もう、壊れてしまったから
もう、戻らないから
諦めてしまおう。
忘れてしまおう。
そう思うほど、心に悲しみが生まれ辛くなる。
君の傍にずっと居たかった。
その願いはどんな神様も聞いてくれなかった。
誰よりも私が一番に望んでいる事。
せめて、お願い。最後なら。
君にちゃんと言わせて。
「大好きだよ。」
|
|
|