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夏俄
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作詞 明吏。 |
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騒がしく飛び立った鳥たちの羽音に 空 振り仰げば
ふっ と暗転が下りた空間
(拍子木)
うなる うなる うなり うなれ
暗雲に閃き 歪な一閃 退屈を破って 轟けよ
雨はザッとバラバラ 一瞬/全てを支配して 息をつかせぬひとさらい
夏の雷雨は三神揃い
なんの因果か お天道(てんと)様よりThunder panther 戻り道は回り道
白に黄色のTime out 黒い腹の内 ひと睨みすりゃ
ざんざん 降りのLead gray ぬかるむ 足を泥が粘り掴む
ヨ! ハ! ヨ! ハ! 雨粒に敲かれて音頭があがりゃ
朧につく街灯 全てを受け入れる大地が笑う
雨凌ぎの場所で眺める 季節絵巻
風流かな とひと息こぼす
吹けよ 吹けよ 吹きたきゃ 吹いてこい
暗雲呼び込む 吹き上がる風 茹だる気だるさ 吹き飛ばせよ
空はぬっと裏入道 爛々見下ろし 不敵に揺れれば
夏の雷雨は三神揃い
誰の無謀か お天道様の道を通せんぼ 節穴の目は虎の穴
これからが始まりの宴 Suspensefulは 軒下舞台
ガラガラ 鳴りの黒白世界 果ては ヘソを奪いにくるか
ヤ! ハ! ヤ! ハ! 内にひそむ鼓動の音すら熱くなりゃ
ずぶ濡れた生温(なまぬる)さ 全てを受け入れておおいに笑え
風避けの場所で眺める 季節絵巻
絶景かな とにやりと笑う
あ〜よいよい あ〜よいよい
そろそろ行かなきゃならねぇな・・・・・・ っと
駆け抜ける勝算はどこにもなし視界はお陀仏
それが呆けるあっという間のそこの抜けたお開きで
どこへ行ったか黒い雷雲雷雲
隠されていた空の上は見事な橙が悠々に
大地の上を隅々まできらめき光らせ どこか懐かしげな遊びすぎた子供のような匂いと
ずぶ濡れたお間抜け一人はさらにお間抜け
大きく笑いながら風が膨らんで吹き渡り
ゆらゆら乾かされながら一人歩く
いいカッコつけの背の幕下りだろ
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