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流木
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作詞 小人 |
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俺の冒険の一ページ
新しいことに挑戦することはとても怖いけど
夢とロマンあと忘れちゃいけない宝物を目指して
星の無い夜にボロ船に乗って海へ漕ぎ出した
幸先よく海の女神が俺に微笑んで
嵐を直撃させた
激しすぎる歓迎で俺の船は海を旅する流木になれたけど
俺は海を漂うゴミになった
次の日の朝に名も無い島に流木が流れ着いて
その次の日の朝に何もない島に俺が流れ着いた
人口が約一名の有人島
友達ができるか不安だ
「人生は不安だらけさ頑張れ少年」
太陽が上から目線で俺を応援してくれた
暑さにやられそうだ
食料と水と友達を探しに島を探検
丸一日かけて見つけた食料は毒キノコ
水はミネラルたっぷりの海水で
友達は流木で作った案山子が二人
その後もいろいろと足掻いてみたけれど
漂流してから二日で餓死寸前
三分前に一発逆転の漁船が視界に入ったけど
全速力で地平線の彼方に消えた
きっと今日は大漁だろう
海に沈む夕日を見ながら俺は冒険に出たことを後悔したけど
冒険に出なかったことを後悔するよりはよかったと思えた
それにまだ俺の冒険は始まったばかり
あきらめが悪い俺は日の出とともに流木に乗って海に漕ぎ出した
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