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吾輩は猫である。
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作詞 結愛 |
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吾輩は猫である。
だから君にこの声は届かないんだ
吾輩はネコである。
「愛してる」を君の口から聞きたいのに
ぼくよりずっと背の高い『にんげん』が
「かわいそう。」とだけ言って
通り過ぎていく
段ボールの中
見上げる空はとても遠くて
君が小さなぼくに気づくなんて
思ってもみなかったの
この世界このぼくだけが
独りぼっち取り残されて
このまま息絶えると
思っていたの
吾輩は猫である。
君は小さいぼくを見つけて
何も言わずに連れて行った
吾輩はネコである。
初めてその腕に抱かれた
そのぬくもりは
ぼくの予想よりずっと
あたたかかった
幾年の時が過ぎ
君に「かれし」っていう奴ができて
ぼくには見せない笑顔をアイツに向ける
あんな奴ぼくよりずっと
君に出会うの遅かったくせに
ぼくよりずっと
格好悪いくせに
吾輩は猫である。
アイツを想って
陰で泣く姿が愛しくて
吾輩はネコである。
小さなぼくにしあわせをくれた
君だからこそ
しあわせを願いたいから
ぼくは
君が寂しいときに
寄り添って眠るだけ
君とぼくを引き合わせた神様に
君とアイツを引き合わせた神様に
感謝してます
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