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愉快な独裁者
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作詞 重 |
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突然電話で呼び出された
目の前には嫌味なくらいのイケメンと
やけに幸せそうな彼女の姿
その細い指に指輪を見つけた
互いにキスして去っていった彼女を目で追う
フラレた理由も告げてはくれなかったけど
多分僕が僕だからで
あいつがあいつだったからだ
明日からはもう他人だね
部屋の片付けは僕に任せるのかい?
電話帳のページを消して
まだ匂いの残るベッドで今日は眠ろう
この世界は何一つ思い通りにはいかない
愉快な独裁者が地球を回すのさ
そして手のひらで踊る僕らが恋をする
だから 悲しくなんてないさ
この通り 何も特徴のない男さ
ただ一つの取り柄は引き際がいいこと
そうやって人の間を泳いでうまく
生きてきた 生きていくつもりだ
憎まないし追わないよ 幸せにどうぞ
彼女の見る景色が全て彼女に優しく
包んでくれればいいさ
僕のことはもういいから
明日からはもう他人だね
そういえば髪も染めてたね
もうすぐ誕生日だ
バイト先のケーキを買って一人で祝おう
この世界は何があったって止まることはない
愉快な道化師が悪戯を仕掛けたのさ
そして腕の中に囲まれた僕らが愛を語る
だから 何もおかしいことじゃない
明日からはもう他人だね
街ですれ違っても視線は上げないで
隣の彼と楽しそうに新居の話でもしてて
虚しくなってしまう 痛くなってしまうから
この世界に何一つ永遠なんて存在してない
愉快な独裁者が人間に夢を与えたのさ
そして手のひらで踊る僕らが物語を紡ぐ
だから 何も特別なことじゃない
だから 悲しくなんてないさ
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