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花酔
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作詞 重 |
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かたり、音を立てた
緩やかに傾く身体
引き止めた手のひらは
しとりと熱を持っていた
雨が降り始めた
もうここには戻れないと
嘯くように
また唇を重ねた
知らずのうちに秘めた心は
その言葉一つで抑えきれなくなってしまうの
今、今猛り続けた
爪先を尖らせ血を燃やし
今、今貴方が欲しい
嗚呼 狂い咲く花弁
紅色に染まり逝け
導くように
指先をなぞる
滑らせてゆけば
また奥を目指す
何も言わずに
わたしを満たすのに
夜が明ければ
また唇を閉ざすの
忍ぶ恋は桃色に愛らしく
残り香に仕掛けた罠は血潮を震わせる
今、今悪戯のように
紡がれた言葉に涙流し
今、今哀れな程に
溺れてもがき続ける
せめてこの夜だけは
絡め取る手の温度が
耐えきれない程熱い
貴方も同じなら
今、今猛り続けた
爪先を尖らせ血を燃やし
今、今貴方が欲しい
嗚呼 狂い咲く花弁
今、今求め続けた
唇を辿る熱い流れに
今、今身体任せて
嗚呼 貴方だけ見つめている
嗚呼 狂い咲く花弁
紅色に染まり逝け
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