|
|
|
レイニー
|
作詞 重 |
|
ガラス張りの壁は中途半端に何かを隠したまま
その奥 泣き叫ぶ小さな子供が見える
「もうやめて」と髪を振り乱し
此方を向いた 青い青い瞳(め)だった
翼を引き千切られたような 鈍い痛み
蹲ることも出来ないまま ひたすらに言葉を紡ぐ
どうしたって何かが変わるわけでもない 憂鬱な一日
幸せそうな二つの後ろ姿
足音が反響 滴を落とす
遠く遠くから 青い青い雨が降っている
磨かれないガラス窓は幾つも筋を残しながら
向こうに こっちに 二人の子供が見える
何かを呟いて誰かを見つめる視線
四つの青 ビー玉みたいだった
瞼の裏に蘇ってくる景色 おぼろげに
理解の途中 塞がれて ひたすらに言葉に溺れる
どうしたって望んだものをくれはしない 窒息する意識
落としてきた大事な宝物
水音が残響 繰り返す
じわりじわりと 青い青い涙が零れてく
ガラス張りの扉は開けられる時を待ち望んで
その奥 あの日抱いた傘を手にとった
「おかえり」と後ろを振り返り
映された景色 青い青い瞳(め)だった
青い青い 雨が降る
|
|
|