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手紙
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| 作詞 藤元圭 |
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ねぇ あなた
人生って少しだけ上手くいかないものですね
あなたに先立たれた今 そんなことを考えるのです
あれは甘酸っぱい青春の季節でした
何もかもが初めてで 手の繋ぎ方もわからずに
よく照れあっていたものでした
やがて時は過ぎて 「立派な男になる」と誓うあなた
両親との初めての食事 緊張しすぎてすぐに
酔ってしまったあなた 少し情けなかったけれど
ささやかながら明か（さやか）な幸せ
掴もうとしていたのね
ねぇ あなた
人生って少しだけ上手くいかないものですね
あなたが遺した物を見て そんなことを考えたのです
あれは爽やかな夏の途中でした
コウノトリが私たちの前に現れて
見えた 二人の新たな未来の形
やがて時は流れ 子供が大学を出るまでの間
全てが子供のためにあり 子供が全ての中心で
いつしか夫婦という形 忘れそうにもなったけれど
ようやく二人きりの時間を もう一度歩もうとしていた
なのにあなた 一瞬の出来事で 命を散らせてしまった
人生って何故 少しだけ上手くいかないのでしょう
理想に近づけないのでしょう
私を置いて あなたは何を見たかったのでしょう
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