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Rain
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作詞 游希 |
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降り注ぐ雨光と反射して
虹は空に架ったまま
バスに揺られる私
窓から見えた
君からのメールにも気付かないぐらい
吸い込まれそう
昨日はため息ばっかりだったから
今日はきっといい日になるよね
空を眺め笑ってみた
頬張ったパンの味が
やけに甘く感じて
ムッとしたけど
それも今日の気分で気にしない
やっとドアが開いて
また一人誰か乗ってきた
行き先なんか知らないけど
私はただ進みたいから乗ってるだけ
そこに意味はあるか分からない
次はどこへ向かうのだろう
また降り出した雨が
虹を掻き消して音を立てた
せっかく開けてた窓も閉めなくちゃ
でも雨だって風情があっていいもんだって
後ろの誰かが言ってくれたけど
私の傘みたいに雨粒を柄に出来るほど
楽しいことばかりじゃないから
コンビニで買ったジュース
今はただのペットボトルだけど
それでも意味があったみたいに
私も生きてる意味は無くした後で気付くのかな?
またドアが開いたけど
誰かがバスを降りて行った
満足そうに顔にシワ寄せて
何がそんなに楽しかったの?
聞きたかっけど
こんな真一文字の口からは何も出てこない
私は一体どこへ向かっているの
終着点まで乗ってみよう
幸せってなんだっけ
私って誰だっけ
そんなの別に関係無いから
生きてることだって難しいのに
それ以上考えたらパンクしそう
すれ違って
また肩ぶつかって
車内だけの世界はこんなに狭いなんて
今さらだけど理解した
あの人の笑みの意味と一緒に
ここでなら降りてもいいかな?
雨も止んで虹が出てきた先に
踏み出した右足で弾いた雫
足元に虹が架ったみたい
思わず笑っちゃった
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