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旅唄
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作詞 游希 |
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走り出した足音が
捉えきれない地面に響く
この街の冬の景色流れる
朝日はいつも同じ顔して
名残の跡は軌跡となって
空に架かる橋となる
心は街に置いてきた
旅立つ朝はいつもの朝日が出てこなかった
橋は時間が経てば消えるけど
たった一つの消えない思い出があるんだ
写真に収まる訳無いよ
それを脳裏に焼き付けて
季節を数える
ずいぶん遠くへ離れてしまった
心は近づくばかりで離せない
体は前を向いて
旅路と終わりへ走り出す
リュックサックは大口開けて
蒸れた背中で騒いでる
誰だって孤独なんだ
それをごまかす為に仲間を作るんだ
裏切られないように
護って欲しいから
僕はただすねてるだけで
君に何の思いも無い
だけど約束してほしい
もしも孤独に戻ったらいつでも来てほしい
そこでずっと待ってるから
いつだって仲間だから
眼を閉じれば夢がある
開ければ布団が手招きしてる
寒いならおいで、優しい毛布が牙を剥いて手招きしてた
なんだか寝不足らしい
夢で僕は殺された
星占いは一位に輝いた
でも、
それは嬉しくなくて悲しいだけなんだ
優しさは時によったら武器になる
騙すくらいなら見捨ててくれよ
その方が僕らしく生きられる
誰も1番は決められない
だってみんな何かの1番だから
それを教えてくれた
君は僕の1番だった
今は一人の世界だけど
いつかは君のいた街に届くぐらいの
世界を育てるつもりなんだ
それまで時間が掛かりそう
邪魔ならいっそ生まれ変わって
一生会わない生き方で
もしも二人の境界が線だけだったら
僕はすぐまたぐだろう
作りかけの歌に君を織り込んで
街に雨が降れば雪となる
雷落ちれば花が咲く
ここにしかない朝日を見付けた気がした
だけど、それも勘違い
本当の事は忘れず持ってる
ようやく分かった
君は僕だった
今まで逃げてきた僕だ
確かな記憶と不確かな希望
二つで一つの体は遠くの孤独と近づいて
それもまとめて心と呼んだ
開いた鞄に詰めた思い出を捨てずに持ってきた
明日は元の世界に戻る朝日になるよ
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