|
|
|
曼珠沙華
|
作詞 游希 |
|
暗く深く心は沈み
風はやがて嵐になり花散らす
冬の桜
今じゃ枯れ葉
自分の命やがては尽きて
傍で泣いてくれる人探して
花は散って枯れてしまう
人も灰になる
塞ぎ込んだ心ごと
嵐にさらわれた
生きる為なら人間不信者にだってなる
死ぬ為ならば君だって葬れる
ただ一人生きることは
一人で死んでいくこと
全て無くした命ならば
消えて輝く魂だろう
土に埋もれて
芽が出ずに育った苗を
掬い上げて呟いた
私もいつかは看取られる
そこはこの世じゃなかった
無論、助ける訳が無い
荒れ地に咲いた彼岸花
苗は育って彼女を殺した
俺もいつかは明日が来なくなる
また一人だ
生きた証残すためならこの心臓だって差し出そう
死んだ記憶を消せるなら君を無に帰(キ)すことも出来るだろう
この世の果てで生きてたら
死ぬことを忘れてしまった
何も無いなら作ればいい
それがきらびやかなら悪でも艶やか
言葉を無くした人間は
ただの邪魔な置物
それでも生きようとするなら
必死で
ただ真っすぐだ
明日の仲間は昨日の他人
今日は見過ごして泣いて
過去を悔やんで還らぬ人
未来永劫恨まれて
そんな人生終わらせて
俺は一瞬を賭けて
全てに限りを付けた
眠りについたら最後
眼を開けない
灰になったのは命だ
体は花になり、やがて
一輪のあの花
|
|
|