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グッド・ナイト
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作詞 naococo |
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手放したのは 僕の方だった
あなたのぬくもりが優しすぎて たまらなくて
もう一度 すべてをやり直せるなら
何も言わずに 抱きしめてあげられるのに
晴れ渡った空は 少し日差しが強いから
あなたの影になって歩くよ
雨の日は 小さな肩が凍えないように
あなたの傘になって歩くよ
そうして積み重ねてきた時間を
あなたは優しい嘘で すべて溶かしてしまった
真っ白な世界に埋もれた まるであの夏の日みたいだ
あのときも あなたは笑っていたから
今と同じように 穏やかで優しい瞳で
僕はただ あの日からずっと
あなたを傷つける すべてから守ってやりたかった
小さな手も 翳る涙も 横顔も 声も 仕草も
だけど結局 幼い僕には何にもできやしなくて
それでも僕はいつだって
その声に救われた
そのぬくもりに癒された
抗えないほどの愛おしさに焦がれて
愚かだと解っていても 何かを願わずにはいられなくて
―――震えた手に 空気が途切れる
もう行くのかい あと少しだけ 話していたいけれど
今も 過去も これからも それがたとえ偽りの中でも
きっと こうして触れ合ったあなたに 嘘などないのだ
だから僕は 優しい場所で
いつまでも あなたの愛した世界を守ろう
あなたの眠れる明日を創ろう
今度こそ あなたのすべてを守れるように
ありがとう
さようなら
世界一優しい嘘つきへ
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