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透明カンバス
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作詞 naococo |
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曖昧な地平線をなぞり 何度も描き直す空も
それはまるで現実と同じで
一つの色になじむことはない
真面目な顔をして 幾度となく塗りつぶして
胸の奥の方で宿った 些細な燻りを
拭うように 柔らかい光がなぞってゆく
決して誰もが美しいものだけを 愛せるわけではなく
醜いものを 愛おしく思える瞬間を持っていて
それはきっとあの時描けなかった 空の色に似ている
くすんだ空も きらめく空も 同じように歌うならば
僕らはきっと いつも 愛する色を持っている
別々の空を掴みながら 誰かと同じ色を探して
描きかけのカンバスを 心に背負って歩いている
とても重い願いだけれど 捨てられなくて
「傷つける言葉を紡ぐより
言葉などなくても あなたの色が優しい」
君が笑ってくれるから
決して誰もが美しいものだけを 愛せるわけではなく
醜いものを 愛おしく思える瞬間を持っていて
それはきっとあの時描けなかった 空の色に似ている
くすんだ空も きらめく空も 同じように歌うならば
僕らはきっと いつも 愛する色を持っている
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