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シュガー
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作詞 naococo |
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泥沼のように優しい世界に 降り立ったのは
あなたが差し伸べてくれた手に 触れたかったから
調子のいいことばかりを言って 傷付けたことはわかっているのに
そこから逃げられないことも ちゃんと解っているの
だからそんな悲しそうな顔をしないで ここにいたいから
優しすぎる声は いつだって私を溶かして
すべてを消して 甘やかすんだから
どんな言葉に囲まれても ただ一人 あなたの声だけが胸を揺らす
ばかばかしいけれど こんな拙い言葉で申し訳ないんだけど
少しでも伝わるといいなぁ
願って躊躇いながら握り返した手に あなたは静かに笑うから
私はまた どうしようもなく溶かされてゆくの
心とは裏腹な言葉ばかり 思わず投げつけてしまって
諍いにさえなりきれない 悪いのは私の我侭なのに
その包み込むような笑顔で すべてを抱きしめて許してくれるから
あなたがいつか離すかもしれない その手に縋りついてしまう
まるで付きまとう黒い影のように かき乱して荒らしてゆく
私の心を奪うような これを不安と呼ぶのなら
それさえも 全部受け入れてしまいたい
知る術さえもたなかった こんなにも 誰かを愛しく思う気持ちも
優しさを受け止める強さも 誰かを失う怖さも
忘れたくないなんて 願ってしまうほど
我侭でごめんと言葉にする前に あなたが紡ぐ言葉を塞いで
今日は私から ありがとうと伝えさせて
溶けるほどの暖かい腕の中で 微睡んでゆく私を
ばかみたいに単純で不器用な私のことを
愛してくれるのは この先もずっと あなただけでいい
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