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オールド・メモリーズ
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作詞 naococo |
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多くを積み上げて逃れた 追憶に消される前に
読みかけのゲーテ 回したままのレコード
あの人が笑ったすべて 濫りに集めて
ジョンが語る愛を 心に上塗りした
たとえば私なら どんな風に応えたかしら
冷めた紅茶にシュガーをひとつ 揺らして 溶かして
駆け出すなら 孤独を剥いで 手の鳴る方へ
暖色の向こうに 記憶の残滓 言葉の残像
幸福の日々が苦く照らして
あの人の笑顔さえ 緩やかに奪うのだから
不安定な足場で揺れた 曖昧模糊な平行台
飲みかけのブランデー 開け放しの月光(つきびかり)
あの人が紡いだすべて 静かに辿って
私と彼の未来を 幾重に重ねた
たとえば彼女なら どんな風に笑ったかしら
セピアに褪せた写真にひとつ 繋いで 詩って
駆け出すなら 孤独を剥いで 手の鳴る方へ
暖色の向こうに 記憶の残滓 言葉の残像
幸福の日々が苦く照らして
あの人の笑顔さえ 緩やかに奪うのだから
混ぜ合わせて 白く翳った カップを割って
暖色の向こうに 記憶の残滓 言葉の残像
せめて二度とも出逢えなかった
二人のぬくもりに 私の生きる意味だけでも
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