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リアリティー
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作詞 ほら吹きに毛の生えたにわか詩人 |
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僕ら、空の中を泳いでる
地上からどれくらい上が空なんだろ
ここは空かな
雲になんて手は届かないけれど
飛んでる理由はわからない
この両手は到底 翼にはなりえない
きっと夢を見てるんだ
だけど、なんだこのリアリティは
空に飛びこんでいく
本当は飛んでないのに
周りが動いてるだけなんじゃない?
みたいなアトラクションだと疑う
それでもああ、ああ、ああ、
飛んでいる
僕ら、海の中を飛んでる
見上げれば空がきらきら光ってる
あれは星かな
下は真っ黒で飲み込まれそうになる
比喩表現の極みのような
そんな状況が現実に起こっていて
だけどその判断も主観的なもので
思考が同じところをグルグル回っている
海に潜っていく
温かく包まれてる感触は
なぜなんだ 冷たくて凍えてるのに
むしろ自らの体温の温かみを知る
それでもああ、ああ、ああ、
泳いでる
もう 理由なんて後付けでいいから
今を楽しむことに決めた
ああ、空高く眩しい太陽が
蛍光灯の明かりに似てきても…
ああ、海に包まれてる温みが
毛布みたいな肌触りをしてきても…
目は覚めてるけど、つむったままで
自分は体験したから
これも現実なんだって
そうやって昼過ぎまで寝ていた
ある日曜日の朝のこと
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