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掌にヒトヒラ
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作詞 kiu |
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たった数千円で加害者になった少年と
たった数千円で被害者になったホームレス
同じ空の下生きてた人間が
加害者になり被害者になる
現実とはなんと
皮肉で残酷なものだろう
悲しい程に空は今日も青く
僕はまた水槽を泳ぐ魚だ
世界は
残酷な程不平等なのに
過酷な程平等を重んじる
誰も気づかないふりしてるけど
本当は諦めてるんだ
車輪が軋む
ギシギシと音をたてて
僕を責めたてる
たった数千円で身を落とした少年と
たった数千円で命を落としたホームレスの
その悲しい顛末を見ていた
僕らは傍観者という名の加害者だ
君は何処へゆくのか
僕は何処へ向かうのか
キレイゴトなんか聞きたくないよ
在るべき現実を生きたいだけ
人生は
期待した程素晴らしいものでもないけど
悲観する程悪いものでもない
けれど期待や希望が欠落ししまった
何を望んでいたのかさえもう分からない
僕は今日も白い夢を見る
それは無か
それとも悪夢か
夢見は最悪だけど
夜明けは訪れる
目醒めは最悪だけど
その瞬間は訪れる
世界は
残酷な程不平等なのに
過酷な程平等を重んじる
傍観するだけの世界ならいっそ
フェイクでもかまわないけど
人生は
期待した程素晴らしいものでもないけど
悲観する程悪いものでもない
角度を変えれば見えるものは違う
でも確かにそうなんだ
そのことに気づくことができれば
僕は大切な何かを手にすることができるかな
掌にヒトヒラの希望
空に反射して光に弾ける
掌にヒトヒラの未来
いつか
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