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白い世界
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作詞 simplen |
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新しい季節を迎えるように
ひだまりが世界を温める
僕の上に一枚、もう一枚と
いびつな形のハートが舞う
穢れなんて言葉は似合わないその白は
どこか可愛げで忘れたい誰かを思い出す
「きっとまた会うでしょ」
あの時のそれだけの言葉が
今もこれほど胸を締め付けている
君が思っていたよりも
僕が思っていたよりも
大きな想いが気恥ずかしくて
あのとき苦笑いしたけど
どこかやっぱり切ないや
美しさを独り占めしたくて
本にひっそりはさんだ白いかけらは
茶色く萎んでしまった。
「こんな想いも早く萎めばいいのに」
僕の中に潜む白は季節が移ろうとも
色鮮やかに僕の頭を埋め尽くす
貸したミスチルのCD
君は聴いているのかな?
同じ音楽聴いていたら嬉しい
だけど喜んではいけない気がして
柄にもなく、スピッツをリピート再生
5月の暖かい光が緑をつきぬけて
木漏れ日として僕に降り注ぐ
世界を白く塗りつくしたあの春は
白い欠片はまるで存在しなかったんだ
と言われた気がした
僕の瞳に映える白は
「あなたじゃない」と僕を
拒んでいたんだ
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