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声
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作詞 瑠綺亜 |
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薄暗い部屋に独り
紅に染まったギターと
窓を叩く風の音
そして僕の声
だれにも届かないラブソングを奏でよう
嘆きを叫ぶ部屋で
籠った音色
寒さが染みる心を置いて
ただただこの声が誰かの耳に聞こえるなら
僕はその為だけに歌い続ける
心の雪が溶けてしまうまで
不協和音は増して
風はいっそう強くたたく
僕も気付けば歌っていた
白く濁る息を吐きながら
叫べない心は拠り所を求めて
誰かに縋る
心ない返事もどこか嬉しい
そんな気がした
明日にはこの風がやむだろうか
横目をやった窓の外
荒ぶ風が何かを問いかけるように…
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