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夢中線路
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作詞 瑛玲奈 |
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夢を見た 真夜中線路の上 もうずいぶん前から何も通ってないみたいだ
先は殆ど見えないがそれでも その上をただひたすら歩き続ける
夜が明けることはなく 道が途切れることもないままで
視界の端で ずっと付いてくる光ったものを 恨めしそうに眺め また歩き出す
なんでずっと付いて来るんだ? そんなに構って欲しいのか?
光はやがて夜に溶け込む猫になり 僕にすり寄って来る
仕方がないと僕は そいつを連れて歩き出す 初めて駅に辿り着く時
夢を見た 真夜中線路の上 僕の腕の中の夜は金色の眼を開ける
少しだけ先が見えてきたよ ほら あそこに古びた駅があるだろう
夜が明けることはなく 道が途切れることもないが ただ
僕の腕の中で鳴る別の鼓動の音 心地良くなって だけど怖くなって
ほんとに離れて行かないかい? 僕を独りにしないでくれ
夜はやがて金色の眼を閉じて 僕の腕の中で眠る
泣き出しそうな僕は そいつを連れて歩き出す 最後の駅が見えてくる時
誰かを必要とすればする程 別れる時が辛くなるだろう
そう思って逃げてきた夢の中 誰も触れられない夢の奥底
だけどお前は来たんだ いつかの僕の笑顔と一緒に
僕はやがて両手を高く掲げ 夜の最期を見送るよ
涙を溢す僕は そいつと歩いた道を見る 初めて朝が訪れる時
僕が笑顔を取り戻す時
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