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壊れたレンアイ
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作詞 卯木@ぼっち |
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ずっと前から嫌いだった
意気地の無い自分が
嫉妬深い自分が
そのことを改めて知ったのは 1週間も前の事ではない
ずっと好きだった彼が
別の女の子に告白しているのを聞いてしまった
胸のどこかで何かがチクリと痛んだ
(おかしいな 私…)
自分でもよくわからなかった
けれどそれが 嫉妬と呼ばれるものだと 気付いた
物理的にも精神的にも彼との距離が遠かった私
会いに行けなくて もどかしかった
けれど彼は「会いに行く」と言ったの
うれしかった
それから時はたって
気付いたら…
おかしいな どうして彼がそばにいないの?
いつになったら会いに来てくれるの?
疑問は浮かんできて そしてとうとう聞いてしまった
「俺が君を守るよ」
ずっと待ち望んでいた言葉は 私に向けてではなかった
でも
不思議と涙は出なかった
もしかしたら私は 彼の気持ちに気付いてたのかもしれない
「会いに行く」と言われてから 彼との距離が離れたことに
彼があの子と仲良くし始めていた事に
悔しいのに
苦しいのに
辛いのに
幸せにしてくれる彼は もうそばにいなくて
涙を流さない自分にさえ苛立ちを覚えて
そして気付いたら ビルの屋上にいた
飛び降りて 何もかも忘れよう
そう、思った―――
そして私は
後ろから誰かに呼びとめられた
聞き覚えのある声に 私の動きは止まる
「…誰?」
おかしな質問を 何も考えずに発する
帰ってくる言葉なんて わかっているのに
小さな女の子の隣にいるその人は
私の大好きな彼の名前を言った
私は宙に浮かぶ
何もかも受け入れてしまえば良いんだ
そう、思いながら―――
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