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Dear.mond
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作詞 零雅 |
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レスポールの歪んだ音が何処かで鳴っている
すれ違う人はみんな知らない顔で
ピックと弦が擦れあう度に湧き上がるモノ
ただそれだけ それだけのタメに汗を流す
イヤホンの向こうはどんな風になってんだろう
部屋の中に一人だけどそうじゃないようなそんな感覚
目を閉じた瞼の裏に映る 低いステージの上で
風を切るように響く重い音
夢を夢だと言ってる内は叶わない事だなんて
誰が言ったのかは知らないけど
自分に正直なほど現実は恐ろしく残酷だ
揺れ動いてたチューナーの針が止まった
まだ全部知った事じゃない
変わろうとして間違ってしまった歌い人
綺麗事ばっか並べてイキがっているあの人
惨めだし何にも分かれないし 笑えないそんな僕
イヤホンの向こうへ行きたくてそんな力が欲しかった
まだ一人のまんま部屋の中でカッコつけた
見失った行き先 立ち止まった歌い人
それでもまだ見えているのさ 瞼の裏に映る僕の
悪い事ばかり考えているわけじゃないんだ
みんな僕のことを見ているんだろうけど
ステージの上からじゃどうにも誰の顔も見つめてられない
大切な事もあるし 色々大変なこともある
果てしなく増える情報に埋もれないように
後ろから僕を呼んでいる人がいたとして
それが誰かを当てる事はできない
だからって聞こえないフリはできない
自分を変えようとして しすぎて
今までをすべて忘れちゃったけど 全てを変えてしまった
勝負事の世界に 呆れを感じつつも
胸の奥で 静かに音を立てている
レスポールの歪んだ音が何処かで鳴っている
ピックと弦が擦れあう度に湧き上がるモノ
ただそれだけ それだけのタメに
閉じた瞼の裏 開いた目の先
全て目の前にいた 今もなお
振り返る事はできても 戻る事はない
よく考えれば出る答えは何にも変わっちゃいない事
イヤホンの向こうから届くあの歌い人の声
どこまでも行けるんだと 教えてもらった
まだ全部知った事じゃない
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