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紅と黒とシミ
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作詞 ヒモロギイヌ |
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明日 月が落ちたら 星は消えるだろう
そうさ そこは悪魔の住まう町
テレビを点けては消し さまよう ノイズの海
散らばる骨 そこは 人のひしめく地獄の星
ああ、ここから逃げ出せはしない
道 月影 紅いインク 落書きは、鉄の匂い
淀む空気 焼け付く肺 擦れる悲鳴は
ああ、ここは肉の塊だらけさ
この澄んだ空は あと何度見られるか
此処から君が消えたら 俺は死ぬのか
明日 月が落ちたら 星は消えるだろう
それを ただ黙って見ているんだ 空を見上げようともせず
明日 月が落ちたら 星は消えるのか
誰も気に留めない静かに消える命 其処にいるのは誰
そうさ そこは悪魔の住まう町
カーテンの隙間から 聞こえる子供の声
今日はクリスマス 聞きたくない 俺は早歩き
ただ、失う物が無いだけさ
公園 ぬるいコーヒー 黒猫達は、闇にはなれない
そう、黒なんて高尚な物では無くて
星が こんなに綺麗なのに ここから月は見えない
月が消えたこの空に 生きる価値など微塵も無い
ならば 君は消えたのに 星は無くならない
無様にしがみ付いたまま カーテンに染み付いた俺
どうか 俺が此処にいるから 君もここまで
寄り添えなくても 白いシーツの紅いシミは 君のいた痕
明日 月が落ちたら 星は消えるだろう
それを ただ黙って見ているんだ 空を見上げようともせず
明日 月が落ちたら 星は消えるのか
誰も気に留めない静かに消える命 其処にいるのは誰
そうさ そこは悪魔の住まう町
さあ やり直そう 何もかも燃やして
全てを引きずり込む黒に 人もビルも 町並みさえも
そうさ 俺は紅く黒いシミ
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