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ピエロ
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作詞 メルス |
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舞台裏 ミラーに映る違和感だらけのその人は 2分後 舞台に上がる瞬間を鮮明にイメージしている
成功 歓声 誰からか伝わる期待感 会場中でそれら混じりあった結果 ぎこちない笑顔に似せた無表情を演じている
笑われることが仕事なの おどけたふりしたピエロは 2分前 舞台裏で自分を殺してただただ踊った ただただ踊った
舞台裏 ミラーに映る悲しい顔したその人は自らの素顔を思い出せないの 何度イメージしても
失敗 罵声 誰からか伝わる緊張感 身体中でそれら混じりあって思った 誰のため生きれば演じない本当の笑顔があるの?
笑われることが仕事なの おどけたふりしたピエロは仮面を被り自分を忘れて ただただ踊った ただただ踊った
泣いている
いつも笑いながら
笑っている
いつも泣きながら
「誰のため生きれば演じない本当の笑顔があるの?」
あぁそうか 僕はピエロ 笑われるんじゃなく 笑わすことが仕事だった なんだか涙が溢れてきた 悲しいわけじゃない ただただ泣きじゃくった これでもかって泣きじゃくった
舞台裏 ミラーに背を向け泣きじゃくるピエロに「ねぇ笑ってよ」聞き覚えのある小さな囁きが 驚いたピエロは慌てて振り返った 真っ赤な目のピエロが笑っていた
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