|
|
|
仮面の作られ方
|
作詞 kappa童子 |
|
振りかざした 数の言葉
それが拳になって 一直線に飛んでくる
受け止める度に 後ろで聞こえるんだ
割れるガラスと 僕の声が
振り返ると 散々に壊れた破片
その破片 ひとつひとつに
僕が映って 「助けて」と呟く
耐えられなくて 耐えたくなくて
声が枯れるほど 時間を忘れる程
叫んで叫び続けた
己と相手を恨むために 叫んだ
振りかざされる 数が増えた
それは刃物になって 切り刻んでいくんだ
避けられない度に 血が滲み気付くんだ
みんなと同じ 血の色を
流れる度に 何かが失っていく気がして
その赤色を 必死に必死に
かき集めて 手から零れる
消えたくなって 消えられなくて
名前を書いた ノートを消し続ける
破れ霞んでいくまで
己の血のりが埋めてく 自分を
だから作ってみた 割れたガラスを
流れ出た血に浸し 出来上がったのが仮面
それをつけて立ち みんなの前で踊るんだ
狂ったような 笑い声で
楽になりたくて 楽になったから
仮面を外さず こびりついた仮面を
つけて踊り狂うんだ
お願い、笑ってください ピエロを
お願い、踊ってください 一緒に
お願い、助けてください 誰か
誰でもいいんです 助けて
|
|
|