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小さい部屋のレイアウト
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作詞 kappa童子 |
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誰もいない 小さな部屋の真ん中
飾りつけをするなら どんなのにしよう
あたかも派手に それとも爽やかに
渋いのも捨てがたい 理想は広がるよ
ベージュの壁紙 真ん中に赤いテーブル
これはちょっと合わないかな? どうしよう
ここに白の花瓶 きれいな花をいけよう
花はアジサイを 理由は何となく
窓枠をつけた先に お客が来たよ
思わず「赤いテーブルは変かな」と聞いてみる
お客さんは少し考えて
にっこり答えた
「君らしくていいよ。」
赤、青、黄色の彩りを まんべんなく伸ばしていこうかな
何も考えていない僕だけれど
誰かよりも まずは自分を喜ばせたいんだ
たった一人 凝ったインテリアの中
また隣にお客さん どんな人だろう
怒り顔のその人 「変なインテリアだね」だって
「変なんかじゃない 個性的なんだ」
答えたいけれど 勇気がないよ
あれやこれやと指摘されていくのを
ただ僕はじっと聞いてた
すごく悔しくて 見返してやりたくて
黒、白、オレンジの色も たくさん加えていってみよう
黒に塗りつぶされないようにゆっくりと
誰かにきっと これを認めてもらうんだ
でも誰も見てくれない 誰も答えてくれない
それが辛くなってきて 止めたくなってきて
手を止めようとして 最初のお客さん
「止めちゃうの?」 ダンマリの肯定
「ここまできて?」 じゃ、どうすればいいの?
また少し考えて にっこり答えた
「僕が最期まで見てるよ。」
「君は君らしくいけばいいんだよ。」
目で 手で この全てで 「僕」という部屋を作ってみよう
辛いこともあって 弱音を吐きそうだけど
白く染めるのは まだ早いと思うから
一個、一個の小さな部屋に たくさんの自分たちがいて
いつも必死に笑われないようにしてる
それがきっと 「個性」という部屋になるんだ
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