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革靴
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作詞 NANA_MASAMATSU |
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逃げ遅れた影法師が夜のとばりに溶けて逝った
僕らと同じように最期ってものがあると知った
底の浅い人気のドラマがあっけなく風と共に去った
視てすらいないのに何故か切なくなってしまった
お気に入りのニューミュージックも
いつかは過去の遺産になる
なめされた時間はもうすでに
砂漏に呑まれ始めているんだ
全てが履き古されていく つまらなくなっていく
靴の紐は千切れている それでも終わりは来ないのだ
全てが履き古されていく 取るに足らなくなっていく
それでも終わらせたくないのです
心酔していたあの小説も読み返してみると児戯みたいだ
だけどみんなが騒いじゃうから不滅を気取っているんだ
限りのある流行を削って
それを誇る人びとの群れ
本当はみんなも見ているんだ
影法師の最後ぐらい
「幸せ」に好かれてほしいから
気にも留めないふりをする
なめされた時間はもうすでに
砂漏に呑まれ始めているんだ
全てが履き古されていく つまらなくなっていく
靴の紐は千切れている それでも終わりは来ないのだ
全てが履き古されていく 取るに足らなくなっていく
それでもやめたくないのです
穴が空いても セピア色に染まっても
やめさせないで
終わらせないで
砂に還るまで
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