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積み木の色が変わる時
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作詞 まもの |
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コーヒーとサンドイッチ 二つで460円
店員が言った 袋は一緒で良いですか
逆に別にしても メリットなんかないよ
間違えたみたいで 店員は笑って謝る
ありがとうございました またおこしくださいませ
そんな言葉ぼくに 言ってくれた時間
どれだけの店員が この言葉の器に
どれだけの感情を 注いでいるんだろう
笑うことが出来るから 泣くことが出来るんだよ
幸せを知っているから 悲しみに打ちひしがれるんだよ
コーヒーとハンバーガー 二つでぴったし300円
店員が言った こちら温めますか
その電子レンジは 業務用の奴でしょ
20か30秒かと 迷うべきじゃないよ
小銭はすっからかん 10000円札しかない
申し訳なく思って これからで良いですか
店員はそれを見て 大丈夫ですよと言った
お釣りの札を数える 不慣れな指に微笑む
失くした物があるから 失くさない物に支えられ
淀んだ色の積み木を 1個ずつ心の中
お釣りを確かに受け取って ありがとうと呟く
店員さんは確かに 嬉しそうに笑った
最初から最後まで 自分と重なって見えた
だから明日は明日で またミスしでかすんだろな
笑うことが出来るから 泣くことが出来るんだよ
幸せを知っているから 悲しみに打ちひしがれるんだよ
愛情を知ってるから 嫌いな人が居て
出来ることがあるから 出来ない自分を責める
そういう考え方で 自分を見つめてたら
不思議と淀んだ積み木は 綺麗な思い出色に変わった
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