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アダムとイヴとキッチン
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作詞 まもの |
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「僕は5歳 信じれる?」
その声は 低く聴こえづらかった
なので答えた
「君が5歳? 信じられない。」
そしたら彼は 黙りこくった
だから続けた
「君は多分 僕と同じくらい。」
そしたら彼は 欠伸をした
そして言った
「違う僕は 君と同じくらい。」
「違う 僕は5歳だよ。」
その声は 高くあどけなさを感じた
なので答えた
「君はそう 5歳だよ。」
「だけど僕は 5歳じゃない。」
そしたら彼は 手で蛙の顔を作った
「違う僕は 5歳だよ。」
「違う君も 5歳だよ。」
その声は 低く聴こえづらかった
なので答えた
「いいや違う君は 5歳じゃない。」
「僕は 5歳だよ。」
その声は 高くあどけなさを感じた
なので答え直した
「やっぱり君は 5歳だよ。」
「僕は 5歳だよ。」
その声は 低く聴こえづらかった
答え直した
「違う君は・・・」
その声が もはや低いのか高いのか
聴こえづらいのか あどけないのか 僕には分からなかった
なので答えた
「君は誰?」
「君こそ。」
僕が僕である証拠は無かった
「僕は誰?」
「僕こそ。」
「君は、声だけで僕を判断した。だから、君は最低だ。」
「君こそ、僕の意見をまともに聞いてなかった。 君こそ最低だ。」
「いいや、君はコロコロと意見を変えた、僕はまともに聞いていた。」
「僕も、頭の中で根拠を基に考えた、正しい意見だ。」
「なら、僕が正しいという事を、君を倒して証明しよう。」
「望むところだ。僕は君の様に貧弱じゃない。」
二人を一つにし、そこに少しの調味料を加え、フライパンで、じっくり焼く。
人類が出来上がるのは、言うまでも無い。
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