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恋文
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作詞 J'Soul (ジュゾウル) |
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僕には声が無い だから君へと唄う歌も無い
僕には音が無い だから君に奏でる曲も無い
だけど僕には言葉が残り 心の中には君への愛がある
僕には過去が無い だから思い出と呼べる色も無い
僕には盾が無い だから悲しみを防ぐ嘘も無い
だけど僕には想いが宿り 翼が折れても君へと辿り着く
紙に結んだ透明な花が 明日(あす)に吹かれて花弁を揺らす
甘い香りに僕は誘われて
そっと指先がなぞった背中に 永久(とわ)の恋文が浮かび上がる
ほんの短い簡単な言葉が 語りつくせぬ願いをまとう
僕には見えないはずの言葉が いつまでも僕の背中で囁く
たった一言『愛している』と…
僕には足が無い だから幻想(ゆめ)へ逃げることも出来ず
僕には腕が無い だから涙を拭うことも出来ず
だけど僕は胸の奥深く 誰にも消せない確かな愛を抱く
僕には夜が無い だから眠りに忘れることも無く
僕には朝が無い だから優しさに目覚めることも無く
だけど僕には今があるから 全ての光を君へとささげられ
遠く離れた時間の子供が 僕らの出会いに花束を飾る
淡い眼差しに君が映って
そっと差し出した短い手紙が 永久の恋文に姿を変える
ほんの数行の拙い文章に 表しきれぬ自分を重ね
伝えたくとも届かぬ言葉を 震えるペン先で紙に綴る
たった一言『愛している』と…
何も無い僕にある物が たった一つだけだったとしても
僕にはそれが何かってことが 誰よりも一番よく分かっていて
何も無い僕にある物が たった一つしかなかったとしても
僕にはそれが何よりもずっと 失いたくないものであるから
…失うには…とても辛すぎるものであるなら…
そっと指先がなぞった背中に 永久の恋文が浮かび上がる
ほんの短い簡単な言葉が 語りつくせぬ願いをまとう
僕には見えないはずの言葉が いつまでも僕の背中で囁く
たった一言『愛している』と…
そっと差し出した短い手紙が 永久の恋文に姿を変える
ほんの数行の拙い文章に 表しきれぬ自分を重ね
伝えたくとも届かぬ言葉を 震えるペン先で紙に綴る
たった一言『愛している』と…
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