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無名―あなたの心の想うままに―
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作詞 J'Soul (ジュゾウル) |
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葉から垂れる朝露に、その身を湿らす蝸牛(かたつむり)
春を知らずに鳴く蝉は、秋を待たずに散っていく
空蝉(うつせみ)の世に生きる我に、残された時は幾許か
玉響(たまゆら)の命よ、玉響の我が命よ、この太陽が天に昇りきるまで
時折触れる風のような涼しさを纏う彼女の訪れを
砂漠に落ちた旅人が何より水を望むよう、ずっとずっと待たせておくれ
緑溢れる葉桜と、その葉を照らす陽の光
重い餌を運ぶ蟻、どこまでも続く黒い道
さにづらふ少女(おとめ)が我の横、あかねさす昼に座ってる
玉響の命よ、玉響の我が命よ、せめてあの雲の峰が流れ行くまで
微かに薫る風のような儚さで紡ぐ彼女の歌声を
永久(とわ)に忘れはしないよう心の中の奥深く、強く強く刻ませてくれ
夕顔の花が開き、風に揺れるは月見草
夕焼けを背に微笑む彼女、何者よりも美しく
くさまくら旅する燕よ、行き着く先には何が待つ
玉響の命よ、玉響の我が命を、もしもこの空を越え飛んで行けるなら
この命尽きた後も我が魂はそっと彼女の耳元へ
彼女が望んでくれるならこの歌を届けられると、固く固く信じてる
澄んだ夜空の星のよう、地上に星を生む蛍
首筋に少し汗をかき、幸せそうに眠る人
うばたまの夢に何を見る、我の大事な人々よ
玉響の命よ、玉響の我が命よ、今宵月下美人の花が散るまで
今にも消えそうな火のように燃ゆる儚い我が命
消えゆく前にこの想い彼女に書き上げるために、熱く熱く燃えておくれ
玉響の命よ、玉響の我が命よ、せめてこの星々が消ゆる時まで
少しでも長く彼女のことを考えさせておくれ
つゆじもの 消ゆ我が命 砂に消す されど想いは あなたと永久に…
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